2013/07/26

もうすぐ8月。

読んだ本や映画やゲームの話でも。
ここ最近大当たりが続いたので……。
どうしても感想を書きたくなりました。

映画『ベルリン・ファイル』
http://berlinfile.jp/
(公式サイト)
最高に興奮した一本!
八方ふさがりの北朝鮮工作員が、ベルリンを舞台に窮鼠猫を噛む死闘を繰り広げるスパイアクション。
ぶっちゃけ「韓国映画版ボーン・アイデンティティ」なんですが、
格闘戦も銃撃戦もとにかくクオリティが高くてアクション好きは必見の傑作です。
鉄砲好きの心をくすぐるのが上手い映画でした。
ピストルをカービン化するコンバージョンキットで近距離狙撃をするという珍しいシーン。
映画で登場したのは初めてじゃないでしょうか。



もう一本。おそらく、一生忘れられないであろう映画です。
ドン・コスカレリ監督の『クリーチャーズ 異次元からの侵略者』。
日本劇場未公開、DVDスルー。できることなら劇場で観賞したかった! ぶっ飛びすぎの怪作です。

ふとしたきっかけで特殊能力を得たボンクラな男子二人が、地球を救うために巨大な敵と戦う……こう書くとフツーのB級アクションみたいなんですが、登場人物や事件がいちいち異常なので物語はカオスを極めます。
ネタバレしない程度にお気に入りの場面を書きます。警察署の取調室。 主人公の前には刑事がいるが、彼は実在しなかった。 実在しない刑事が襲ってくる。 刑事は口ひげを生やしていたが、それは虫になって飛んでいく。 格闘になって、主人公は刑事の腕をもぎ取る。

主人公とその親友は、謎の男ボブ・マーリーからもらった謎のドラッグ「ソイソース」で特殊能力を得る。二人の前に、謎の男ロジャー・ノースが現れる。「人間をずっと観察してきたが、レベルが嵩すぎる」 「事態は進んでいる。コロックは恐ろしい敵だ」




そして読書の話題。まず宮内悠介先生。
『盤上の夜』は凄い本だったんですが、新刊『ヨハネスブルグの天使たち』も面白かったです。
今ぼんやりと「すごい小説が読みたいなー」と思っている人がいるなら迷わずこれです。
予想外の角度からSF的ギミックに突っ込んでいく展開が本当に気持ちよかった。

いきなりですが、手塚治虫の『鉄腕アトム』は、
ロボットの目を通して世界を見ることでより人間の本質や背負った業が強調されています。
同じことで、「自由」がテーマの作品なら「自由がない」世界を舞台にするとやりやすい。
「本」がテーマなら、「本が燃やされる社会」を舞台にするとやりやすい。
『ヨハネスブルグの天使たち』に収録された連作短篇をつなぐのは、ホビーロボット「DX9」。
「人間」を描くための「非人間」です。

最近もう一冊「人と機械」の小説を読んだので続けて紹介。
マックス・バリーの『機械男』。
予備知識無しで読み始めて、まったく予想がつかない展開にやられっぱなしでした。
人体の機械化がテーマのサスペンスで。後半の展開が凄いんですが、ネタバレになるんですよね……。
これも、さっきの『鉄腕アトム』に近いロジックです。
「人間の身体性を描写するために、身体を失っていく男を描く」
企業の「非人間性」と「血の通った機械」が対立する。



この作者、マックス・バリーは昔『ジェニファー・ガバメント』という本を書きました。
企業の権力が限界にまで到達した近未来。
人々は就職した企業名を姓にするようになっていた。(例:ジョン・ナイキ)
主人公ジェニファーは公務員なので「ガバメント」。
「企業VS個人」という構図が凄く好きな作家さんなんだと思います。


最後にゲームです。
『ラスト・オブ・アス』
最初の20分くらいで心を鷲づかみにされて、二週間ほどかけてつい先日ようやくクリア。
「ゲームのグラフィックがある程度まで進化したら、あとはドラマや演出を練り込んでいくしかないでは……」と前々から思っていたんですが、この『ラスト・オブ・アス』でとうとう一段階ステージが進んだ気がします。
まあ後半の怒涛の展開で何度か本気で落ち込みました。
このラストシーンをプレイヤーに突きつけることを決断したスタッフは、本当に大したもんだと思います。
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