2012/12/24

2012年のまとめ。


 共同脚本として参加しているTVアニメ『PSYCHO‐PASS(サイコパス)』の小説版、amazonでの予約が始まっていました。これは通常版で、また別に特装版の通販があるようです。(リンク先参照http://www.nitroplus.co.jp/goods/book/book_3286.php)よろしくお願いいたします。

 あと来年、ようやく『GENEZ‐8』出ます。
 お待たせしてすみませんでした! 詳細はもう少しお待ちください。

 そしてここから先が2012年のまとめです。
 まだあと一週間くらい12月が残っているんですが、もう今日以外ブログ更新する余裕はないと思うので……。
 まずは、特に印象に残った映画から。

『推理作家ポー 最期の五日間』
 監督は『Vフォー・ヴェンデッタ』や『ニンジャ・アサシン』のジェームズ・マクティーグ。エドガー・アラン・ポーが、自分の小説と同じ手口を使う連続殺人犯を追う話。ポーが描いた究極の拷問『陥穽と振り子』のギミックが再現されているのが素晴らしかった。

『アダム・チャップリン Adam Chaplin』
 友人のRebisさんがイタリア直輸入で入手した超残酷復讐アクション。たぶんこれ日本ではDVD発売とかされないと思います。あまりのぶっ飛び具合に腰が抜けそうになりました。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』
『バトルシップ』
『ドライヴ』
『エクスペンダブルズ2』
『アウトレイジ・ビヨンド』
『007 スカイフォール』
『悪の教典』
『アルゴ』
『ザ・レイド』

『ブラッディ・スクール』
 すごく変な映画! 劇場公開されずに、いきなり廉価版(千円ちょっと)で発売。監督はあの超名作『トルク』のジョセフ・カーン。最近だとAKB48『ギンガムチェック』のミュージックビデオの監督もやった人です。ジャンルは学園残酷ホラーコメディ……? とにかくハチャメチャで、次に何が起きるのか本当に予測できない。プロム前という定番設定の学園青春モノ、そこに現れる連続殺人鬼の話かとおもいきや、タイムマシンやザ・フライ、UFOまで出てきて事態はカオスを極めます。

『るろうに剣心』
 やっぱり谷垣健治アクション監督は最高です。日本刀を使ったアクションに、まだこんな選択肢があったのかと驚きました。香港スタイルが多少混じりつつも、日本人が日本刀でやらなきゃ絶対にできない立ち回り、という新感覚。主演の佐藤健はいい俳優ですね。血飛沫舞う修羅場を切り抜けたあとの、虚脱した表情が凄く良かった。

『アベンジャーズ』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-613.html
『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A’s』
『アメイジング・スパイダーマン』
『ミラージュ』
『宇宙人ポール』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-610.html
『アタック・ザ・ブロック』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-608.html
『ルール 無法都市』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-607.html
『裏切りのサーカス』
『ストライクウィッチーズ 劇場版』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-604.html

『スリーデイズ』
 ポール・ハギス監督、ラッセル・クロウ主演。無実の罪で投獄された妻。夫はそれを助けようとするが上告は棄却。最後の手段として、夫は妻を脱獄させる計画を立て始める。……面白かった! 主人公が偽造パスポートを手に入れるのにひどく苦労をする展開がリアル。

『4デイズ』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-605.html

 次は特に印象に残った本。
ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき』
 実際に脳卒中を起こして倒れた脳科学者である著者が、奇跡的な回復後、そのときのことを思い出しながら脳のシステムを分析するという凄い本。

上田早夕里『華竜の宮(上・下)』
 SF海洋冒険小説なんですが、外交・交渉の難しさ、奥深さを丹念に描いているのが素晴らしいと思います。この主人公の最大の武器は「信頼すること、信頼されること」。かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』で、「ここから先は『相手を信頼する』という最も困難な戦いだ」というセリフがあって大好きなんですが。海を舞台にした作品にはなぜかこういうテーマが合いますね。

デイヴィッド・ピース『TOKYO YEAR ZEROⅡ 占領都市』
 映画監督のジョン・ウーが「バイオレンスの詩人」と評されることがありますが、そういう意味ではデイヴィッド・ピースの作風も「詩的」と言えるんじゃないでしょうか。小説表現の自由度の高さを噛み締める一冊。

伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』
内田樹著『街場の文体論』
難波江和英『恋するJポップ 平成における恋愛のディスクール』

マーク・グリーニー『暗殺者グレイマン』
 銃や装備の名前が細かく出てくる僕好みの文章でした。あと、銃撃戦・格闘戦が血みどろで、サービス精神旺盛な弾数主義なのも素敵です。敵は「世界十二カ国の精鋭暗殺チーム」という、まさに殺しの満漢全席。ドイツ、スイス、フランス……とヨーロッパの美しい都市を移動しながら時間制限つきで死闘を繰り広げるので、ギャビン・ライアルの『深夜プラス1』とかが好きな人にもおすすめ。
 この本に出てくる「世界で、届出が出されている盗難パスポートの三分の二はベルギーのもの」とか、「アンフェタミンの錠剤は熱いコーヒーで表面を溶かしてから飲むとすぐに効く」とか、裏社会豆知識みたいなやつに僕はすごく弱いです。得した気分。

スラヴォイ・ジジェク『斜めから見る』
 ミステリやホラーやハリウッド映画を通して、超難解なラカンの理論を解説する一冊。僕はヒッチコック好きなので、『鳥』と『裏窓』の話が特に楽しかったです。

酒井隆史『暴力の哲学』
 すごくいい文章があったのでちょっとだけ引用。
「『暴力はいけません』という漠然とした『正しいモラル』こそが、むしろ暴力の容認と、暴力の圧倒的な非対称性、そしてそれへの無感覚を肥大化させている一つの動力なのです」

三島由紀夫『豊饒の海』全四巻
 読むぞとチャレンジしてみても、何度も途中で挫折してきた三島由紀夫の『豊饒の海』全四巻。今年ようやく最終巻『天人五衰』まで読了。「最後の最後でこれかあー! とんでもないなー!」と一人でのたうち回ってました。最後まで読んでよかった。

マット・リン『無法海域掃討作戦』
 傭兵部隊シリーズものの第三作なんですが、今までで一番面白かった! 濃厚な銃器・戦闘描写を堪能しました。「水上作戦では、いざという時溺れないようにブーツに穴を開けておく」とか、本当かどうかは知りませんが細かい! 名台詞メモ。仲間の一人。元IRA技術兵のセリフ。
「実は、おれたちはぼんくらなんだ」イアンがいった。「尻の穴と肘のちがいもわかんねえ」

チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』
 モザイク状に、複雑に組み合わさった二つの都市国家〈ベジェル〉と〈ウル・コーマ〉が舞台。壁で仕切られているわけでもないのに、二つの国は敵対している。一般市民がベジェルからウル・コーマを〈見る〉ことは、それだけで違法。そんな世界で起きた、不可解な殺人事件……。

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
 気に入ったところをちょっとだけ引用。
ドゥルーズは「なぜあなたは毎週末、美術館に行ったり映画館に行ったりするのか? その努力はいったいどこからきているのか?」という質問に答えてこう言ったことがある。「私は待ち構えているのだ」

渡辺浩弐『死ぬのがこわくなくなる話』
宮内悠介著『盤上の夜』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-610.html

マーク・アレン・スミス『尋問請負人』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-605.html

ジェイムズ・サリス『ドライヴ』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-entry-596.html

マーセル・セロー、村上春樹翻訳『極北 FAR NORTH』
 惚れ惚れするような食事描写と生活感! 何を書いてもネタバレになりそうな意外な展開の連続。『ザ・ロード』やゲーム『フォールアウト』が好きな人におすすめの一冊です。

トム・ウッド『パーフェクト・ハンター』
(感想http://fmkkoe.blog27.fc2.com/blog-date-201207.html
 来年もよろしくお願いいたします。
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