2011/03/31

あなたが見逃しているかもしれない凄い銃撃戦映画。

 ノベルズ版が完結した『ヤングガン・カルナバル』シリーズ。
 その文庫版が徳間文庫から刊行開始です。
 4月1日、第一巻発売。以降毎月順次刊行予定。
 ヤングガンにはあちこちに映画へのオマージュが登場します。
 そこで今回の更新も映画がらみで。
 題して「あなたが見逃しているかもしれない凄い銃撃戦映画」

 とにかく素晴らしい銃撃戦がある映画を紹介していきます。
 ただし、「『ヒート』の銀行強盗シーンが壮絶!」とか「『ハート・ロッカー』の狙撃シーンが凄い!」「『ワイルドバンチ』のラストが」「『RONIN』の軽機関銃描写が上手い」なんてのはもうあちこちで言われていることなので、メジャーな大作はあえて外していこうかな、と。
 映画好きでも見逃していそうな、埋もれがちな作品を中心にセレクトしてみました。とか言いつつ「そんなん全部観たことあるよー」って映画ばっかりだったらすみません。

・『G4特工』
 香港の銃撃戦番長。ダンテ・ラムが仕掛けた公安刑事もの。そこそこ古い映画で、ポケベルとかでてきます。日本で外事担当の刑事ものをやると渋めの暗闘が中心になりますが、香港警察の防諜活動は火薬量が半端ではなかった。個人的なお気に入りは、中盤の港湾地区での銃撃戦。グロックを使う中年の(見た目は冴えない)刑事が、連射で弾幕を張りつつ相手に接近し、途中で素早く弾倉を交換! 超至近距離から射撃を再開して相手を仕留める! という美しいシーンが。さらにそのあと、小太りの刑事(アンソニー・ウォン!)が敵の工作員と狭い倉庫で一騎打ち。武器はお互いにショットガン! 散弾のヤバさがひしひしと伝わってくる名銃撃戦になっています。ショットガン用のクイックローダーなんていう珍しいアイテムを使うシーンもあってお得感倍増。

(『G4特工』予告編)



・『フルタイム・キラー』
「一人の人間を殺すのは簡単だが、忘れさせるのは難しい」
 監督ジョニー・トー。主演アンディ・ラウ、反町隆史という。
 この時点ですでにただごとではない香港映画。
 二人の凄腕の殺し屋が頂点を決めようとする。
 単純な物語なのに、制作上のトラブルが多すぎたのか脚本が悪かったのか、妙に冗長でわかりにくい映画になっています。でも、銃撃戦的な見どころはちゃんとあるんですよ。リアリティよりもかっこよさ重視の片手撃ちが多いんですが、反町隆史の撃ち方が意外とさまになっている。花束にショットガンで警察署襲撃という、ターミネーターシリーズにオマージュをささげるシーンも。アンディ・ラウ演じるハチャメチャな性格破綻者の殺し屋が、アクション映画好きという設定が面白い。アンディ・ラウの変な日本語も聞けますよ!
「オレー、プロノー、コロシヤ」
 クライマックス、花火工場で決闘します。
 まあ、花火がたくさんある場所で銃撃戦をやれば当然大変なことに。
 狂ったように炎が乱舞する中向かい合う二人の殺し屋。いいシーンですよ。

(『フルタイム・キラー』予告編)



・『ドリフト(原題:TIME AND TIDE)』
 ツイ・ハーク監督作品。
 うーん。全体的にはあんまり好きな映画ではありません。もっと無駄のない脚本にできたと思うんですよ。でも、中盤の九龍城を舞台にした銃撃戦はよくできています。あのごちゃごちゃとした建物を、敵も味方もラペリングを駆使して立体的に移動しつつ戦う。ここだけは確実に凄い! レンタルか、テレビ東京の深夜に放送されたときにでも、ぜひ。ラストに、ガンカタを先取りしたようなかっこいい至近距離での撃ち合いも。

(『ドリフト』予告編)



番外編・『火龍 FIRE OF CONSCIENCE』
 なぜこの映画が「番外」なのかというと、日本ではまだ公開されていないからだったりします。自分は香港版のブルーレイで観賞。二人の刑事の、宿命の戦いを描いたハードボイルド・ガンアクション。監督は前出した『G4特工』と同じ香港の銃撃戦番長ダンテ・ラム(この監督さんは『スナイパー:』という傑作も撮ってます)。
 この『火龍』で僕が気に入ったのは、途中、主人公の拳銃がマルファンクション(機能不全)を起こして、それを素早くリカバーするシーン。さすがダンテ・ラムらしい細かい描写です。ゾクゾクしました。映画の中で、主人公の銃がリアリティを出すためだけに故障するなんてほとんど見たことがありません。主人公が相棒の女刑事と一緒に銃撃戦をする際、一人が移動するときはもう一人は援護、遮蔽物をとって相手を牽制しつつ移動、といったふうに、映画ではあまり守られることのない基本中の基本を徹底的にこだわって演出しているのが素晴らしい! 細かいといえば、手榴弾の爆風描写も凄く細かいです。日本公開希望! ということで。

(『火龍』予告編)


 まだ他にも何本かあるんですがとりあえずここまで。
 次はWEB拍手レスの予定です。
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