深見真のものかき日記
総合文筆業、深見真の日記です。
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深見真 fukami makoto

Author:深見真 fukami makoto
深見真。熊本出身。
小説家、漫画原作者、脚本家。





















































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闇の騎士
 バットマンの最新作『ダークナイト』を見てきました。
(予告編)






 バットマンはいくつかの長編を経て「現実的で」「重い」物語になっていった。
 クリストファー・ノーランのバットマンを語る上でぜひ紹介しておきたい原作のエピソードが二つある。
 そのうちの一つが、バットマンの内面に焦点を当てた長編『アーカム・アサイラム』。
 バットマンが精神病院で悪役たちと戦いつつ自分の心に潜り込んでいく物語だ。

(現在在庫が切れているようなので、ぜひ重版をかけてほしい……!)
 もう一つは、永遠の宿敵ジョーカーの物語。アラン・ムーアの『キリング・ジョーク』。

 ジョーカーの恐ろしいところは、その興味が常に「善良な人々」に向けられていること。
 ジョーカーが最も喜ぶのは、善良な人間が罪を犯し悪に落ちる瞬間だろう。それこそがジョーカーの勝利であり目的である。悪人が悪事を行うのは当然のことだ。ジョーカーはそんな当たり前のことでは喜ばない。ジョーカーが求めるのは、ごく普通の善良な人々が、異常事態に叩き込まれて正気を失い悪意に染まって罪を犯すことだ。
 その瞬間のためにジョーカーは事件を用意する。用意周到な罠を用意する。
『ダークナイト』では、ジョーカーの罠がバットマンの正義とゴッサムシティ市民の善意を試し続ける。ジョーカーはそれを笑いながら見下ろしている。
「悪」が「正義」を試し続けるあっという間の二時間半だ。

 面白かった。本当に面白かった……!
 手品をやります。今からこの鉛筆を消します! はい消えた!


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